アール・ヌーヴォの潮流の代表者であり、
現代的なイラストの完成者である天才、アルフォンス・ミュシャ。
今の日本の漫画へも絶対的な影響を残しています。
『ジスモンダ』ポスター(1894)
アール・ヌーヴォー(新しい芸術)とは19世紀~20世紀にかけてのヨーロッパの美術運動のこと。
花や植物などの
有機的なモチーフや
曲線の組み合わせによる
装飾性や、
鉄やガラスといった当時の新素材の利用などが特徴とされます。
フィールドとしては建築、工芸品、グラフィックデザインなど広く含みます。
ミュシャは19歳でウィーンに行き、工房で働きながら夜間の学校に通いデッサンを学びました。
その後失業し、25歳のときミュンヘン美術院に入学、卒業後の28歳でパリのアカデミー・ジュリアンで再び美術を学びなおしました。
ミュシャは彼の作品で
商業的にも大きな成功を経験しています。
これが資本主義社会である現代でもなお彼の作品が強く支持される理由の一つでもあるでしょう。
装飾パネル連作『四季』(1896)
ミュシャの作品は、モデルの個性や特徴を的確に掴みつつも、
独自の対象表現により視覚的美しさを嫌味なく感じさせます。また彼の作品の多くは
ポスターや挿絵など商業的な媒体が多く、押し並べて装飾性が高いのも特徴です。
全体的に日本の開国により一気に散らばった日本の浮世絵からの影響も感じさせます。
アルフォンス・ミュシャ作品集
[参考文献]
wikipedia
http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/mucha.htmlPR