絵画、デッサンの基本は『三感』―つまり「質感」、「量感(重量感)」、そして「遠近感」ですが、
その「遠近感」を絵にもたらすのが「
遠近法(パースペクティブ)」です。
『ペテロへの鍵の授与』(1481年–1482年作)
教養のない人でも強い信仰心をもつことができる、
いいようのない強い説得力を絵に出すため
初期の遠近法は発達した
遠近法は様々な技術があります。そのなかで日本の漫画の基本技術とされているのが、
画面上に
アイレベル(みている人の目の高さ)と
消失点を設定し
機械的に作図する画法、「
線遠近法(透視図法)」です。
たとえば下の写真の集まっている中心の一点は「消失点」です。
その点を通り水平線に並行な線が「アイレベル=カメラの高さ」となります。
以下の写真には消失点が2つあります。
1つ目の消失点は右のほうに建物が
直線的にしぼんでゆく先にあります。
1つ目の消失点を通る水平線と並行な直線が「アイレベル」となります。
もう1点の消失点もアイレベル上、写真左のほうにあります。わかりづらいので下の略図を見てください。
こういう風に消失点を見つけます。
透視図法は単純な作図法ですが、実は単純に透視図法で正確に作図しても
自然な印象を与える絵にはならない事を
最後に注意しておきます。
自然な印象を与えるパースを描くコツは簡単に言うとカメラのレンズの
焦点距離も気にするということでです。
有名ですが漫画家の加藤元浩さんの本に非常に分かり易く基本的な事がよくまとまっています。
一冊でもこういうちゃんとした本を手元に置いておくといいかもしれません。
[記事参照元]
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